「東福寺」東京国立博物館

2023/03/31(金)

3月最終日。

 

富士そば

まずは藤沢で朝ご飯を済ませる。

藤沢駅南の富士そば



正直、一日ねて起きてもまだ疲れが抜けきれなかったので、このまま静岡に帰ってしまおうかと思ってしまった。満員電車だったのもあり、1時間近くかけてまた上野にもどるのが実に億劫でしょうがなかった。なぜ、こんなに混んでるの?(春休みでは?)

そういう気持ちを押し殺して東京に向かう。

 

東福寺東京国立博物館

上野公園には何回か訪れる機会があったものの、ずっと横目に見ているだけだった東京国立博物館へついに赴く。

この日の上野は空が青かったのもあり、桜が美しかったね。

これは花見したくなるわ。

 

そして東京国立博物館に。


東京国立博物館は非常に広く、展示が行われている建物も複数ある。

主に日本美術の常設展示がある「本館」。

本日お目当ての「東福寺」展がある「平成館」。

東洋美術展示がある「東洋館」。

名前まんまの用途な「法隆寺宝物館」。

そして黒田清輝の作品展示がある「黒田館」。

じっくり全部見て回ろうと思うと、おそらく1日かかる分量で、これは日本の美術館でも屈指の大きさだろう。とりあえず、常設展示の「本館」と企画展のある「平成館」、そして黒田清輝作品をみたかったので「黒田館」を回った。

こちらが「平成館」になる。

東福寺は、奈良の東大寺興福寺から一字ずつとってつけられた京都五山の一つに数えられる名刹。...ここらへんの高校日本史レベルの知識が抜けてしまっている状態なので、事前に勉強していった。

自分が美術館にいく目的の一つとして、いかに物を知らないかを確認するために行くみたいなものがあって、今回の展示はまさにそれにかなうものだった。漠然と仏教の知識がないことには気づいてたものの、それを埋めるために何を学べばよいかというのになんとなく指針がつくイメージ。特に日本仏教、禅宗の流れをきちんと学びたいという気持ちにさせられた。

そして美術のいいところは、分からないなりにも目を楽しませることができるということ。鑑賞するときに、見巧者の批評とか参照できるほど事前知識もないし、特に感銘を受けたりすることもないけど、場の雰囲気は楽しめる。これが読書やゲームだとそうはいかない。そして、分からない場にいた経験が勉強したいという動機づけになる。

展示の感想としては、頂相(禅宗肖像画)含めた仏教美術の土壌から吉山明兆がでてきて、雪舟へと至る流れが見えた気がする。そして円爾東福寺の開祖)からはじまる東福寺の住持の歴史、また遡って円爾の師匠の無準師範から達磨、釈迦まで辿れる禅宗の系譜みたいなものが実に興味深かった。円爾さんは正一国師として静岡にも縁が深いし、実家の宗派は臨済宗だし本当にもっと勉強したいね。

展示品のなかでも、特筆すべきなのは、かつて東福寺に存在していた仏像の仏手。本体は燃えてしまって、手だけ救出されて残ったということ。本体自体は高さ約15メートルもあったという。

ここは写真撮影OKだった。でかさが伝わるかな。

 

東福寺」展後は、常設展示を軽く流し見。はにわ展や、「王羲之と蘭亭序」など興味深い展示は他に合ったものの疲れてたのでスルー。

最後に、別館のようにちょっと離れたところに位置している「黒田館」へ移動。近代日本の西洋美術からの影響を受けた画家にまつわる本を読んでると高確率で出てくるのがこの黒田清輝で、重要文化財に指定されているものが3作品もある。山田五郎氏いわく過大評価らしいが、なんとなくそんな見方に自分も影響を受けてしまったところがある。

ただ、それでも代表作が一堂に会しているところはやはり圧巻で、これが無料でみれるのだから来てよかった。

 

麺処 花田

最後に上野で昼ご飯を食べて締めとした。

場所はここ。

tabelog.com


ここは味噌スープがあまくて、愛知県に住んでいた際によくいっていた、春日井の「楽喜」というラーメン屋の味を思い出す。辛みそにして、つけ麺大盛りを頼んだが、正直失敗だった....。量が多いし、想定より辛かったので食いづらい。反省。

上野駅周辺はもつ屋が多くて真昼間から一杯飲んでる人が多かった。今度来るときは、お金に余裕があるようであれば、こちらを試してみたい。

 

今後行きたい展覧会

行きたい展覧会が非常に多くどれかはあきらめなければならないんだなと思いつつ、金銭に余裕がある限り是非行きたい。

ゼルダの伝説 ティアーズ・オブ・ザ・キングダム」も発売されるし、「ロックマンエグゼ」のボックスセットも予約してしまったし、時間が足りない。

・「買上展」東京藝術大学大学美術館

3/31~5/7

・「国宝燕子花図屏風」根津美術館

4/15~5/14

・「明治美術狂奏曲」静嘉堂文庫美術館

4/8~6/4

・「大阪の日本画東京ステーションギャラリー

4/15~6/11

・「若冲と一村」岡田美術館

2022/12/5~2023/6/4