『爆球連発!!スーパービーダマン』

 

 

以前、DMMでセールになっていたのでまとめて購入した『爆球連発!!スーパービーダマン』を読んだ。

book.dmm.com

自分が小学生の頃に夢中で読んだ作品になる。wikiで確認すると連載期間が1995年8月10日 - 2001年11月15日となっているので、自分の小学生時代に収まる間、ずっと読んでいたんだなぁというのが分かる。物心つく前の記憶がほとんどなかったのだけど、遊戯王デュエルマスターズに夢中になる前は、ビーダマンやベイブレードに夢中になっていたことを思い出した。小学校低学年の頃は、ほんとうにこういうホビーが大好きだったなー。

 

最近見たX(旧Twitter)への投稿で以下のようなものがある。

これは体感から非常に腑に落ちるもので、そういう意味では自分の小学生時代にすっぽりと収まるこの作品の連載は、自分の人生には欠かさないものだったんじゃないかなという気がしている。作品そのもののクオリティは、はっきりと大人の鑑賞に堪えられるようなものだとは思わない。当時、リアルタイムで漫画の連載に合わせて販売されていったビーダマンというホビーの面白さありきで、そういうメディアミックスありきの作品であるからこその熱気を経験していない人には全く伝わらないと思う。それこそホビーのように、取るに足らない作品であるからこそ、どうしようもなく愛おしくて自分にとって大切な作品であることに気づけたのである。

こういう描写とか本当に心躍らせて読んでいたなぁ。よくこれだけ、小学生が好きなものを的確に盛り込めたなぁと感心しきり。

ガンマって、関西弁の熱血キャラに見せてクレバーな面もありつつ、自作でビーダマン自体作っちゃうなどのギーク味もあって、結構特異なキャラだと思う。

特別編に出てくるハスラーナミのことが大好きだった...。このオーディン編はたしかゲーム化もされいてそちらも遊んだ記憶がある。(逆かな、ゲームを特別編としてコミカライズしたのかな?)

レイザー戦よりはやく触れた"合体"...!?

なんかマチみたいな子がいたりもする(瀬戸内バイキング所属の真鈴ちゃん)。

ガンマと地元の後輩であるガンモ間での確執、慕っていたからこそ愛情が反転して憎しみになってしまったみたいな関係性ってブリーチの夜一と砕蜂(すごい一発で変換された)を思い起こす。

そしてこれは、ウヴォー・ギンがマフィアと荒野で戦闘するシーンでのシャルナークの台詞。語尾が〜や、じゃなくて〜だ、だけどね。なんだこの奇妙な符合は。

こんな感じで自分の後のジャンプ漫画の読書体験への布石を要所要所で感じるシーンがところどころにあったりする。

昔持っていた名機の数々。こうやって振り返ってみると、本当に熱心にこの漫画を読みつつ、ほとんど親にねだって購入してもらっていたことを思い出す。人生でこれより面白いものなんてないんじゃないかと思ったもんだった。遊ぶ相手は弟しかいなかったけどね。物語の終盤で登場するラスボスのマダラの機体スティンガー・スコーピアスが期待外れ、かつ自分の年齢も中学生になりかかっていたということもあってちょうどそこでビーダマンへの情熱も消えていったんだよな。コツコツ集めていたビーダマンは親に捨ててしまわれて残っていないのが本当に惜しまれる。

大人になってから読むと、非常に真摯でコミュニケーションのお手本となるようなメッセージが全編に込められているのが分かる。そしてそういう正しい在り様がカッコよく思えるようにちゃんと描かれている。自分もまっとうにここら辺のメッセージは受け取っていた...気がする。遊びを愛するのであれば、こうあるべし。

色々唐突だけど、全15巻で最後まで破綻なく綺麗に纏まって終わっていた。あの頃の自分には特別なマジックがあった作品で、なんか色々と忘れていたものを思い出すことができた。主人公のタマゴのイノセンスな感じも、当時は鼻についたと思うが、今ではとても微笑ましくそのまま成長してほしいなと、親目線になってしまう。

漫画を読み終えたのに合わせて、関連する記事や情報を色々と探してみた。

当時の機種を振り返っているtweet

ビーダマンを生んだ開発者の講演記事。

ビー玉遊び→ビーダマン、コマ遊び→ベイブレードときて、同じく伝統おもちゃで有るメンコの要素を取り込んだスマッシュボマーがヒットしなかったという話が面白い。(自分もベイブレードまでしか知らない)

これも記事の中で触れられているように、ベイブレードあたりから遊戯王なんかTCGが流行り出したのでそちらにいったしまったんだよな。ホビーは電子ゲームとTCGとのパイの取り合いみたいな話は腑に落ちる。

logmi.jp

初期ビーダマンを分かりやすくまとめて記事。全然知らなかったけど『爆球連発!!スーパービーダマン』はネットミーム化していたりもしていたのね。知らなかった。

www.chintai.net