モブサイコ100 Ⅲ(アニメスタイル017)

モブサイコ100Ⅲ』を見終えた。当然、原作の面白さがあってのことだとはおもうけど、久々にテレビシリーズのアニメで最初から最後まで楽しませてもらった。1期、2期の実験的な作風が特に好きだった身からすると、3期はちょっと大人しめにも感じるけど、それでも満足。

アニメスタイル017』の棚に上げていた当該記事も併せて読んでみる。

 

p46

小黒 キャラクターがあれだから、背景がパキッとしていると、きっと気持ち悪いですよ。

立川 そうですね。実線っぽい色で輪郭線をトレス指定するので、質感がちょっとセルっぽいんですよ。ほかの作品では椅子をセルで描くと背景の質感と合わせるためにテクスチャを発注して張り込みをするんですけど、『モブサイコ』は全部がセル質感なんで全然やらないんですよ。

 

p56

小黒 伍柏諭さんの8話は、どのぐらい手を入れてるんですか。

亀田 8話は、最初に1、2カット入れたのですが止めました(笑)。

小黒 ああ、だよねえ(笑)。アニメの基本的な設計が違うよね。

〔……〕

小黒 2期の伍さんの回は、まだテイストをあわせてたんだなあと思いました。

亀田 併せてくれていましたね(笑)。いやあ、でもね、ああいう日常会も、アクセントになってよかったですよね。

小黒 傑作ですよ。

正直、伍柏諭(ごはくゆ)さんの8話についてもっとつっこんだ話を聞きたかったのだけど、ここで亀田さんが触れているのと、蓮井監督が「3期の中でも一番時間をかけていて、...」と語っている箇所ぐらいで、残念。

伍柏諭さんは、「Fate/Apocrypha」の第22話の演出・絵コンテなんかもやっているとのことで、ある程度遠景でキャラクターとらえて画面全体のレイアウトで見せるところなんかに強烈な作家性を感じる。今後も、この人の仕事はチェックしておこうと思った。

特に、8話の10:55~11:20での、光に照らされている側の輪郭線がその色に変ってる描写が大好きで、ほかのアニメでも見たことある気がするのだけど、何だったか思い出せない...。わかる人いたら教えてほしいです。(アマプラで該当シーンのキャプチャを取りたかったけど、ビデオキャプチャがないとできないらしい)