『原神』~第2章プロローグ「秋風に舞いし紅葉」

2023年の12/16から『原神』を始めた。

PCでゲームをもっと遊んで操作に習熟したいというのと、最近の中国・韓国のソーシャルゲームの盛り上がりを感じるなかで見つけたこちら↓

note.com

の熱っぽい記事に惹かれてというのが、プレイを始めた大きな理由。

 

概感

以前、体験版の『Minecraft』などで、WASDとマウスを使った操作(キーマウ操作というらしい)には触れていたものの、本格的にこの操作でゲームを進めていくのは初めて。最初は不安だったけど、2~3日プレイするうちにすぐに慣れた。例えば『ロックマンX』シリーズみたいな緻密な操作が要求されるかというと、割と大雑把なステージデザインなので全く気にならない。PC向けにゲーム自体も調整されているのかなとも思った。敵キャラとかエフェクトが似ている、あとスタミナや料理機能が被っているゆえに『ブレワイ』と比較されているようなんだけど、プレイを続けていると感触は全く異なるし、例えば、序盤ではスタミナが制限となって進めなかったところが、スタミナ上限をあげることによって進めるようになる、みたいな緻密なステージデザインはなされていなさそう。マップ探索していると、宝箱やさまざまなフィールドギミックが次々と見つかり、どんどん寄り道したくなる感覚は『ブレワイ』と似通っている。

上記の記事にも、粗削り、というような形容がされていたけど、とにかくバグが多い。宝箱が開けられなかったり、暗転したような状態でフィールドをワープするとその状態を引きずったり、任務途中で失敗した状態で表示された案内が関係ないところで繰り返し出たり...と、本当に多い。しかし、このバグの多さでプレイ感が損なわれるかというとそこまででもないし、ゲームを再起動すればすぐに戻るレベルなので全く許容範囲内。

ゲームの案内も基本的に次に何をしたらいいのかというのを常に画面に表示してくれるので、多量に存在する任務の内容をいちいち確認する必要がない。ゲーム中は複数のキャラクターを切り替えて進めていくことになるんだけど、その際に該当のキャラクターが死んでいるようだと、勝手に蘇生用のアイテム選択画面が表示されるという親切さ。こういった点からも頭を使って祠のギミックを解いていくような「ブレワイ」のプレイフィールとは異なるというのが良く分かると思う。一つ現状不満なのが、「ゼルダ」で言うところのZ注目がないので、戦闘中のカメラ操作がめんどくさい点。

始める前は、こちら↓のプレイ時間を参照したんだけど、きっちり完全に収集要素を集めようとしなくても、ほどほどに探索も行うとしたら、到底この基準でクリアしていくのは無理。ほんとうに最短でクリアしていった結果だと思う。

www.araiguma-books.kurasiro.com

ちなみにプレイを始める前の推しキャラは「夜蘭」と「八重神子」なんで、はやくストーリーでも会いたいし、ガチャ引きたい。

 

序章

序章の1幕あたりで、冒険者ランク(キャラではなくプレイヤーに対するレベル)が14になると、デイリー任務が解禁されて、そのデイリー任務をこなしていくうちに「原石」や「モラ(お金)」や経験値なんかが手に入るようになるのだけど、この「原石」がとにかく貴重。なぜならガチャを回すのに使うもので、こういったゲーム世界でコツコツ集めるほかはリアルマネーを使って入手するしかないから。

また、デイリー任務の解禁にともなって「樹脂」の使い方も把握できてくる。これは時間で自然に回復されるリソースで、160が上限となっている。これを使うと、フィールドに存在するボス倒した際や、同じくフィールドに存在する「地脈の花芽」といったギミックに触れることによって報酬を得ることができる。この「樹脂」は「原石」や特定アイテムで回復もできるようだけど、ガチャに使う「原石」をその他の目的で使う事は基本的にないし、報酬の内容はゲーム進行にあたってどんどんレアリティが上昇するので、アイテムを序盤に使うのはもったいない。

あと、無課金でゲームを進めると、敵キャラにいる盾を持った存在や氷属性のバリアを持った敵を突破するのに「炎元素」の技が必須なので、アンバーというキャラ存在がほとんど必須となる。

ガチャ(ゲーム内では祈願と呼ばれている)にも、「通常祈願」と「限定祈願」という二種類がある。「通常祈願」は基本的には固定で、シーズンごとに入手できるキャラが変わるのが「限定祈願」となる。この「限定祈願」ガチャにも「天井」というものがあり、特定回数回すと必ず目当てとなるピックアップキャラを引けるという仕組みになっているらしい。初心者向けに「通常祈願」を安く(...といっても、祈願用のアイテム自体もゲーム内で任務をこなすことによって、収集できるので未課金で)引くことが出来たので、回してみた。

すると...

なんとなんと、「ジン」団長と「ベネット」が!

「ベネット」は、どこの攻略情報みても育成が推奨されているようなキャラなので、こんな序盤から入手出来て非常に幸運だった。また「通常祈願」は初心者応援と称して、「ノエル」が必ず手に入れることが出来、またこの「ノエル」も初心者向けに育成が推奨されている。ここらへんで基本的な4人パーティに含める育成対象が大体そろった。

序章3幕の「龍と自由の歌」をクリアして、最初の舞台である「モンド」編が終了するタイミングで、「冒険者ランク」が20に、また「世界ランク」が解禁されてこちらのランクが1の状態になる。この「世界ランク」の上昇によって、敵キャラクターの強さも上昇すると同時に、取得できる報酬のレアリティもアップするというステータスで、この「世界ランク」の上昇によって解放されるような任務もあるというもの。(本当にこのゲームは把握しておかなければならない数字が多い)

次の1章1幕の「浮世生千岩間」の開放までに冒険者ランクが23必要になるので、すこしレベル上げのためにモンドの探索時間を設ける事となる。

ここまで遊ぶとフィールド上のギミックにもどんなものがあるのかというのが大体把握できるようになっている。とりあえず、常時画面に表示されているミニマップに「神の目」の位置が表示されるということに、このタイミングで気づいた...。この「神の目」を集めて奉納することによって、プレイヤーのスタミナが上昇したり、アイテムが手に入ったりする。尋常じゃないアイテムの種類やGUIの機能を把握できるようになるのにこれくらいプレイ時間がかかったという事で、順々に任務をこなすごとに情報量に慣れて、視野が広がる感覚がある。

メニュー開くだけでこれだからな...。

そして、さらにキャラクターのステータスを開いてもコレ。

キャラクターに装備できる「聖遺物」や「武器」、そしてキャラクターの育成用の素材なんかを、任務達成や宝箱から取得できるのだが、そういったアイテムの区別がつくようになってくるのもここら辺から。また、キャラクターの「命ノ星座」というのは、ガチャなどでダブってキャラクターを入手した際に手に入れることのできるキャラごとの固有アイテムを使って、更にパワーアップが望めるというもので(主人公を除く)完全に廃課金勢向け機能。やりこんでるプレイヤーの話を聞いていると「凸」なる概念が出てきて、キャラクターごとに5回「命ノ星座」を解放できるので、それをどれくらい開けたかというのが「凸」らしい。だいたいガチャで手に入れれる最高レアリティのキャラの完凸を目指すと、平均して14~15万かかるという...。こんな感じで、果てしなく課金できるように『原神』はなっていて底がない。

 

1章

レベル上げを終えてから、次の舞台である瑠月(リーユエ)に到着。

章ごとに現実の国をモチーフにした国々が舞台になるのだと思うけど、瑠月編の背景になっていると思われる中国の神話時代(仙人がでてくる)への知的好奇心が喚起されるようなテキストが実に面白い。「契約」を重視するお国柄であり、その契約にまつわる洞察がまた興味深いんだ。「モンド」編は自由というのがテーマであったように思うけど、きちんと消化できないまま本編ストーリーが終わってしまった印象があった。しかし瑠月編からはボリュームも一気に増し、本編である魔人任務や世界任務、伝説任務でも様々な角度からこの「契約」に触れるようなテキストが要所要所にあり、ライターの教養を感じる。

瑠月編に入ったあたりから、欲しい武器の鍛造や強化用の素材が足りなくなってきて、「探索」というキャラクターを選んで、時間経過で必要な素材を採ってくるという消化作業を常時行うようになった。

また、ここからこのゲームとはある程度長い期間の付き合いになるだろうと腹をくくって、毎日のログインでガチャ用素材の原石がもらえる「空月の祝福」に課金することにした。

610円払って、ひと月で2700個の原石と300個の創世結晶(原石と1対1で交換できる)が手に入るという高効率での交換が望める。これ以外だと、基本は払った値段の半分の創成結晶しか入手できないので、いかに破格のサービスか分かる。ここまででも充分に頼ませてもらったので、自然とお金を払いたくなったのよね。

『原神』世界には、『ゼルダ』でいうところの祠に対する「秘境」というダンジョンがあって、これもクリアすると「樹脂」を消化してアイテムを取得することが出来る。この「秘境」にも種類があり、育成用の素材、「聖遺物」(装備品)など手に入れらるものが異なる。ここら辺から「樹脂」をリソースにしてできる事がおおむね把握できて、リソース管理してキャラクターの育成をしていくという『原神』のゲーム性がはっきりと掴めてきた。また、瑠月の途中から普通の敵でも通常攻撃だけでは固くて火力不足を実感することが多くなり、『原神』の重要なシステムである「元素反応」について意識せざるをなくなってきた。「元素反応」についてはまた後程。ただ少なくとも、単騎に育成集中してゴリ推すような戦略が採れないということで、敵ごとに相性やパーティーシナジーを考える必要があり、ここら辺のバランスは非常によいと思う。

ハックアンドスラッシュ」と称されるような一連のゲームの快感って、最初は尋常じゃなく、到底把握できないような情報量に慣れて、それらを識別して管理できるようになってくるところにある...気がする。これ、ゲームに限らず未知の分野に一歩踏み出して、関連の書籍をあさっていくうちに知識に濃淡がついて、そのジャンルでは当たり前の共通認識だったり、著者独自の見解だったりがはっきりと認識できるようになる感覚にも近しい気がする。RPGの最終盤に、各キャラクターの能力値をカンストさせるために作業的にレベル上げするのが楽しいという人は少なくないはず。このRPGの本来の趣旨である「ロールプレイ」からずれたところにある面白さにどうどうと焦点を当てたのが「ハックアンドスラッシュ」なのかな。そんなことを、つらつらと考えた。

瑠月の第1章第3幕「迫る客星」まで進行したあたりから、「樹脂」をリソースにしてさまざまな素材を手に入れる作業をルーティン化するようなところまで、『原神』に慣れた。ルーティン化するまでなかなか面白みが分からないんだけど、ルーティン化して作業が増えるにつれて飽きてきてしまうという罠。『ゼルダ』でもそうだったんだけど、オープンワールド系のゲームはどうしてもある程度自分の足でマップを踏破したくなってしまうので、この飽きてしまうというのが一つのネックだな。まぁ、そうなったら他の事そっちのけでメインストーリーを進めればよい。

素材が余り出したあたりから「合成」機能を利用しはじめた。これはキャラクターや武器の強化ごとに必要な素材にランクがあるので、低いランクの素材をリサイクルできるというもの。「祈願」で回して、なんらかのキャラなりアイテムを手に入れたときに「スターダスト」というものが手に入って、これも祈願を回すための素材と交換できたりするので、「命ノ星座」しかり、とにかく集めたものが無駄にならないという親切さをゲーム全体から感じる。

第1章のラスボスと思わしき「タルタニア」戦が、おそらくたいていのプレイヤーが最初に積んで育成を振り替える機会になるのだと思うけど、ここで以外にも役立ったのが「ノエル」。至る所で初心者向けにお勧めキャラとしてあり、コツコツ育成していたけど、イマイチ火力不足でフィールドで鉱石を壊す以外にはほとんど使っていなかったので、「タルタニア」キラーとして見事に活躍してくれたことには驚くと同時に感謝。元素スキルの相性が良かったみたいで、近接から一方的にずーっと殴っていられたんだよね。

ビジュアルだけだと、『原神』の男キャラってあまり惹かれるものなかったんだけど、この章の鍾離にせよ、前章の「ウェンティ」にせよ本当によいキャラ。是非、ガチャ回して欲しいところ。これは女キャラもそうで、この章に登場する「暁光」もストーリー経由した後だと見え方が変わって、めちゃめちゃ好きになった。これからもこんな感じで、好きになれるキャラがどんどん増えてくんだろうと思うと期待大。

1章4幕「俺たちはいずれ再会する」に入ったあたりから、またできる事が一気に増えて、「塵歌壺」「都市評判システム」「釣り」「七星召喚」を遊べるようになる(本当に、『原神』は要素が多い...)。「塵歌壺」はいわゆるハウジングで、自分なりのマイハウスを作成できるし、ここでも達成具合に応じて「原石」や素材なんかがもらえるらしいが、やること多すぎて当面はノータッチかな、と。『ゼルダ』でもこういうのはあったね。オープンワールドでは割と定番なんだろうか。「都市評判システム」は、都市ごとに評判ステータスが解放されて、それを挙げるための任務が追加されるような感じで、さすがに追加で任務やる余裕はないので、こちらもノータッチ。「釣り」は、地域ごとに固有の魚を釣るという収集要素になり、その収集具合によっては良アイテムも手に入るよーというもの。基本的に地域ごとにあたりの餌があるのでそれを選択して釣りするだけなんで、そんなに手間にならない。よって気づいた時にコツコツ進めている。そして「七星召喚」はカードゲームで、これだけで一つの独立したゲームになるんじゃないかというくらい練られていて、これも触り出すとキリがないのでノータッチ。『FF8』や『FF9』のカードゲームよりは凝ってます。

以上のようにメインストーリー外の部分の分量が尋常じゃないことになっており、ここら辺から一層、デイリーで恒常的にやらなければならないことが増えてきて面倒くさくなってきてしまった...。オープンワールド+ソシャゲというのが結構、重い。こうなってくると、時間の節約(原石取得のためのデイリー任務をやらなくても済むように)に、「創世結晶」を購入してしまった方がお得に思えてくるので、無課金でも十分に楽しめるといっても、課金への導線がしっかりと引かれていることに感心してしまう。

 

マルチプレイ

『原神』始めてから嬉しかったのが、マルチプレイで久々に旧縁が復したこと。圧倒的に向こうが上級者(冒険者レベル56)なので、こっちのプレイを助けてもらうような形で、「ドラゴンスパイン」という地域を進めた。結局、自分はゲームを通して他人との友情を温めるということが、一番自然体になれるのだなぁと痛感する。来年はもっとたっぷりとゲームやるぞ、と固く決めた。

 

こんな感じで、また『原神』を進めていく中で、棚卸もかねてプレイ記を書いていきたい。